こんにちは!
今回は「デニム」の語源について!
デニムってことばはどこから来ているか知っていましたか?
ジーパンといえばリーバイス=アメリカが有名ですが、
実がデニムの名前の語源は《フランス》からなんです。
フランス南部は温暖な気候であり、
19世紀には綿花などの栽培も行われておりました。
その中でも港町「ニーム」地方がちょうど
日本でいう瀬戸内のような
温暖な気候や立地条件で織物の生産地として有名だったそうです。
綾織で織った織物のことを「セルジュ(Serge)」※英語だとサージ
と呼んでいて、
ニーム産のサージ
Serge de Nimes
これが英語圏で取引されるようになると
略して「デ・ニーム」
これがさらに変化して現在の「デニム(Denim)」という呼ばれ方になったようです。
語源については何となくわかっていただけたかと思いますが、
「綾織(あやおり)」ってなんだと思った方も多いと思います。
ついでに今回はこの「綾織(あやおり)」についても説明していこうと思います。
●綾織組織とは…
ヨコ糸が2本のタテ糸の中に沈み、
1本のタテ糸の上に浮くという
流れを繰り返す織り方です。
このためヨコ糸が2本ごとに浮いてきますので
白い点が織物の表面に現れます。
皆様がこの生地は「デニム」だと直感で感じるのは
この織り方によるためです。
上記の図の場合は白い糸部分が「右上がり」になっているので「右綾」と呼ばれます。
また左上がりに織られたものを「左綾」と呼びます。
何で2種類あるんだ!!!!!!!
というところですが、
糸は「撚(よ)り」に関係してきます。
糸の撚って作られますが、
そのときに普通は「左撚り」で作られます。
糸の撚りと綾目の方向の相性により、
・右綾で織ると緩みが生じます。
→それによりざっくりとした印象になります。
・左綾で織ると糸の撚りが閉まります。
→それにより綾目が目立ち
表面がフラットになり、光沢感やソフト感が生まれます。
あたりはハッキリとした縦落ちになります。
デニムの専門誌なんかを読むと
デニムのブランド(型)ごとに「右綾」「左綾」の表記が
されているものもあります。
デニムって本当に深いですね…
ちなみに当店の各モデルの綾目は下記のようになっています。
最後に織り方をもう一つ「平織」のご紹介です!
●平織組織とは
また別の織り方で有名なのは「平織(ひらおり)」です。
こちらはたて糸とよこ糸が1本ずつ交互に上下に浮沈しながら交錯するものです。
平織が織組織としては最も頑丈です。
その分風合いは硬くなります。
それではまだ次回お会いしましょー!!
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